凡人の戦い方

凡庸な人間が足掻く術(あるいは足掻いた歴史)を記す


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なぜヒュンダイ Konaは燃えたのか

ru_acです。

今回は現代(ヒュンダイ)自動車  Kona(コナ) EVが市場で燃えた(車両火災に発展した)のかについて、考えていきたいと思います。

もちろん、燃えた直接の原因はニュースにあるようにLG製リチウムイオンバッテリーの製造不良なのですが、自動車メーカーに対策の余地はなかったのかについて書いていきたいと思います。

…え?この間も同じようなことをやった?

 

 

ru-ac.hatenablog.com

 

 

記事を書いた動機

書いた理由はこんな記事を見たから。

【独自】現代自「コナEV」の火災事故、バッテリーからの出火ではなかった(朝鮮日報日本語版) - Yahoo!ニュース

僕はたぶん電池だと思うんですけど、私が問題にしているのはそこじゃないです。

 

前と何が違うのか

前回私はこんなこと言ってるんですね。

 

1. リチウムイオンバッテリー製造不良による内部短絡(直接要因)

2. 電池パックカバーへの樹脂採用(間接要因)

3. 無意味な暫定対策(ソフトアップデート)による対策遅れ(間接要因)

 

そして今回も直接要因は変わらず、無意味な暫定対策も変わりません。

何が違うか。「電池パックカバーへの樹脂採用」です。

そう、私はこの記事の中で熱暴走時の金属ケースによる封じ込めが有効であると書きました。では今回のヒュンダイ コナEVはどうか。

ボルトEVのときと違って、アッパーケースに対する明確な情報が出てこなかったんですよね。

 

仮説


www.youtube.com

 

情報を探している中で上記の分解動画を見つけました。

この0:22秒付近を確認するとアッパーケースを開けているのですが…

「これ、もしかして金属ケースじゃね?」

そうです。仮に金属のアッパーケースだと、私の前回の記事で書いたロジックが崩壊してしまいます。

では、仮に金属筐体とした場合、なぜ燃えたのかを考えてみます。(樹脂だったら燃える理由はボルトEVと同じです。)

金属筐体が燃えない理由としては酸素の供給が断たれて窒息消火することが前提でした。この前提が崩れるのは2つ。

一つは内圧上昇による筐体の破壊。…まぁ、薄そうなアッパーケースですし無いとも言えないですが、どうなんでしょう。コナEVのパックの中を見ると緩衝材とかはよく燃えそうなので、爆発で亀裂でも入れば断続的にセルが加熱することはありそうです。アッパーケース外周部のガスケットの方が先に死にそうな気がしますが、ガスケット部からの空気流入量なんて大した事なさそうなのでガスケットなしでも窒息するじゃないですかね。

二つ目は樹脂部品への着火。なんかこっちの方がありえそう。サービスプラグとかいい感じに燃えそうな場所についてるし(車室内からアクセスできるようにしてるはずだからここが燃えるとマットとかシートとか燃えそう)。

サービスプラグ自体が燃えなくても、ここが融ければそれなりに空気が入ってくれるので燃えてくれそうです。でも、フロントのHVケーブルとかはあんまり燃えない気がします。耐圧的にも高圧ケーブルとかの防水コネクタは結構もつと思います。

 

で、結局のところ?

ごめんなさい、分かりません。

スポンサーの方お待ちしております。パック現物と50万くらいあればたぶん評価できると思いますので…(ほら、あの群馬の評価場ですよ!)。

あ、トヨタさんがお金出してPEVEで試験してレポート公開してくれてもいいんですよ。

あとは自工会がJARIとかNITEとかで公開テストとか。国産車じゃなきゃセーフじゃないです??

答え合わせ、楽しみにしてます。