凡人の戦い方

凡庸な人間が足掻く術(あるいは足掻いた歴史)を記す


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独学で3日で応用情報技術者試験に合格する方法

お久しぶりです。ru_acです。

最近、情報処理安全確保支援士に合格しました。

え?タイトルと違うって?

わかってます。何しろ、応用情報技術者に合格したのは3年以上前ですから。

ただまあ受かった順に記事を書いた方が自然だと思ったので書かせてもらいます。

すぐに情報処理安全確保支援士に合格したときの話もしますので…

応用情報技術者とは

概要

ではまずIPAからの引用を。

2.業務と役割
基本戦略立案又はITソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し、独力で次のいずれかの役割を果たす。

 (1)    需要者(企業経営、社会システム)が直面する課題に対して、情報技術を活用した戦略を立案する。
 (2)    システムの設計・開発を行い、又は汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって、信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また、その安定的な運用サービスを実現する。

(引用元: IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:応用情報技術者試験)

イメージとしては、「コーディングとかするよりももうちょっとマネジメント寄りの人向け試験」です。個人的には、いわゆる文系の人が受けるなら応用情報技術者の方が基本情報技術者試験より簡単だと思います。

受験資格

ありません。誰でも受けることが出来ます。

受験層も幅広いです。大学生っぽい人からやつれたおじさんまで幅広いです。

ちなみに、2022年の春試験では10年ぶりに最年長合格が更新され、70歳の方が合格されたそうです。素晴らしいですね。

受験費用

他の情報処理技術者試験と同じく、7500円です。他のベンダー系の試験と比較するとかなり安いですね。

メリット

応用情報技術者に受かると何かいいことがあるかというと、そんなにないのですが、知っている限りでは

  • 合格後2年間は情報処理技術者試験の高度試験午前1が免除される(早起きしなくていい)
  • 履歴書の資格欄を埋められる
  • 中小企業診断士の情報系の科目が免除となる
  • 弁理士の情報系の科目も免除になる
  • 大学・会社によってはお金が貰える(大学は私立のところでよく聞きます。会社は、IT系のところが多いですね。私が経験した会社は全て製造業なので1円ももらったことありません)
  • サイバー犯罪捜査官(巡査部長)の応募条件の一つ(仕事として色々しんどいらしいですが興味はありますよね)
  • 予備自衛官補の応募条件(基本情報でも応募可能ですが、予備自衛官になったときの階級が違います)

こんなところでしょうか。目立ったメリットはないです。

履歴書に書くことで「最低限、これくらいの知識はありますよー(実務能力は別)」というアピールにはなるかもしれません。

置かれている状況によっては金銭的メリットもあると思うので、そういう人は積極的にとるといいと思います。

試験内容

説明するのは大変なのでIPAのリンク先を紹介しておきます。知らなくても問題ないですが、とりあえず範囲は広いです。

試験要綱: IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:試験要綱・シラバス など

試験は午前試験と午後試験に分かれています。午前試験は基本情報技術者同様に、マーク式ですが、午後試験は記述式になっています。(選択式の問題もありますが)

前提条件

前提条件としては、以下を留意ください。

  • 基本情報技術者を持っているまたは同等の知識がある
  • あくまで合格するための方法論である(各内容への深い知識を短期間で獲得できるわけではない)
  • 3日は頑張る。頑張れないなら一週間など期間を延ばす。(ただし、短期戦特化の勉強法なので半年とかにするなら別の人の勉強法を参考にしてください)

戦略

戦略としては「過去問を解きまくって傾向を把握しつつ知識を整理する」です。なんか基本情報技術者試験でも同じような戦略を取りましたが、これが一番です。

教材

基本的に教科書は必要ないと思いますが、強いて言えばこれでしょうか。一週間とか一か月かけて試験対策するのであればまず読んでもよいかもしれません。(自分は立ち読みしたときに一番良いと思っただけで買ってないです)

基本的に必要なのは過去問です。お金がない人はIPA公式からダウンロードできるのでそれを使っていただいてもいいですが、解説があることを考えると書籍の購入をおすすめします。特に午後試験は解説があった方がいいです。以下の過去問を購入しました。(年度は違いますが)

もしも、午後試験が不安であれば以下の本で補強してください。自分はこれも買いましたが、全部は解ききれませんでした。本としてはいい本だと思います。

 

実践

タイトルで謳っている「3日」は、

・試験前週の土日

・試験日の前日

の計3日です。

これをどう分配するかですが、

試験前週の土日

まず、試験の前の週の土日は過去問本に記載されている試験を全て解きます。

可能な限り何度も解きますが、午前問題は間違えても一年につき一回だけ解けばいいです。最初の土日は午後問に力を入れます。

このとき、選択式の問題は一年につき6問解いてください。

というのも、応用情報技術者試験の午後問は「必須+10問の中から4問選択」なのですが、「解こうと思っていた分野が難しすぎて解けない!」という事態を避けるためです。自分の場合も当初予定していた分野が難しすぎて予備の分野を使用しました。

また、記述の判定は厳しめにして採点してください。甘めに丸付けをして過去問で合格点を出すことに意味はありません。

試験前日

ここではやることは一つです。過去5年分の午前試験の過去問を解きまくってください。どうしても5年分できない場合は、直近2回分の試験を除いた4年分(それでも無理なら直近2年の試験を除いた3年分)を解いてください。

午前問は過去問からの流用が多く、過去問を何度もやることで当日ほとんど同じ問題に出くわす可能性が高くなります。直近の試験からの再利用率は低いので、どうしても時間が取れない場合は直近の試験から排除していってください。

逆に、古すぎても役に立たないので5年分を目安に完璧にしてください。(目安8割以上)

時間が余れば午後試験の復習も有効ですが下手に焦っても午後試験はこの時点でどうにもならないので午前試験だけに集中しましょう。

あと、試験場所の確認や交通手段を確認して早く寝ましょう。人によりますが8時間を目安に寝ましょう。

【補足】平日

試験までの平日は勉強できることが望ましいですが、まとまった時間を取るのは難しいと思うので、ちびちび「応用情報技術者 午後問題の重点対策 (重点対策シリーズ)」を一日数問出来たらいいと思います。できなくても大丈夫です。

試験当日

試験当日には特にすることはありません。

余裕をもって到着することと、お昼ご飯を買っていくことくらいでしょうか。(休憩中に買いに行くと疲れるので)

ぎりぎりまで教科書を読んだりする人もいると思いますが、直前に分からない部分が発覚しても今更遅い上に焦るだけなので休憩時間もスマホでネット見たりしてたらいいと思います。

「分からない問題は印をつけて飛ばす」、「最後まで諦めない」、「とりあえずなんか書く」

私のやり方を順守していればこれで受かると思います。

みなさんの合格を心よりお祈り申し上げます。